マイホームを考える『工事着工までの段取り』 階段に付いて [マイホーム]
このブログは。木造住宅建築の場合です。
尚、この記載の全体を見たい方は私のホームページ http://www4.kcn.ne.jp/~s-yosida/
の私の現場管理 鉄骨3階建て住宅 ・ 木造2階建て住宅をご覧下さい。
住宅の階段に付いて書きます。
○ 階段は建築基準法上避難通路として重要な位置付けをされております。
故に階段は建築基準法上の規定に基づいて施工しなくては成りません。
○ 階段の構造は災害の時のみならず、平常時に於いても起こりうる不慮の災害を防止するためにその幅(幅員)・けあげ(蹴上げ)・踏面(ふみづら)・手すり等に付いて建築基
準法施行令第23条~第27条に詳細な基準が定められております。
○ 住宅の階段は特別な場合を除き、普通木製の階段を掛けます。
以前は大工さんが側板に刻みを入れてそれに段板・けこみ板取り付けて完成させて行きましたが、今では建材業者に階段を発注して工場でプレカットした製品が納入されます。
大工さんはその側板に段板・けこみ板をはめ込み作業を進めて行きます。以前に比べて能率アップになっています。
階段の踏面・けあげの関係に付いて
階段の踏面・けあげの関係は、普通大人の平均歩幅は約60㎝で有るから、それをもとに「踏面+2×けあげ≒60㎝」として法規の規定内の数値で決めると良いです。
住宅の階段の法律の規定
住宅の階段は
階段幅 75㎝以上
けあげ 23㎝以下
踏面 15㎝以上
としなくては成りません。
※ 回り階段の踏面の寸法は踏面の狭い方から30㎝の位置ではかります。
※ 屋外階段の場合は幅員を60㎝とする事が出来ます。
階段には手すりを設置しなくては成りません
手すりは壁面から10㎝以内の出(壁面より見て壁面から手すりの外面までの寸法)で有れば階段の幅員75㎝以内に設置出来ます。
10㎝を超える場合は「階段の幅員75㎝+その10㎝を超える部分の寸法」以上の幅員にしなくては成りません。
階段の手すりの取り付ける場所は、降り方の利き手部に取り付けると良いです。
階段の手すりの高さは踏板段鼻位置から約750㎜、又は腰の高さが最適です。
階段の上段部分の手すりは上がり切ってから水平に300㎜以上のばすとより安全です。
手すり受け金具取り付け部分には必ず補強材(厚12㎜以上のコンパネ等)を入れる様に致します。
階段のタイプ
直階段
曲階段
ストリップ階段
ラセン階段
階段の構成部材
側板
踏み板
けこみ板
幅木
上段框
笠木(袖壁の上部用)
手すりの部材 手すり本体(木製・丸棒・径35・径45等)
親柱・子柱(手すり子)
※ 親柱・子柱を取付ける場合子供の転落を防ぐため、子供の頭が入らない間隔とします。
手すり受金物
曲り自在金物
エンドキャップ
その他の階段の設備
階段での踏み外しを防止するために、ノンスリップを取り付ける又は段鼻に溝を付ける。
夜間の階段の昇降のために足元灯を設置する。
バリアフリーの一環として階段昇降機を設置する。
階段室の開口部
階段室の開口部の広さは設計の時点で確認して於いた方が良いと思います。
木造住宅の場合: モジュール柱芯々90cm・91cm等の場合側板の厚みによってはそのまま取付けると階段の幅員を確保出来ない場合が有ります。柱を欠きこむ等しなくては成りません。
※幅員を確保出来ないと法律違反と成ります。又検査等ある場合には検査は通りません。
※出来れば階段室の列の柱芯々を94cm以上にした方が良いと思います。
鉄骨造住宅の場合で木階段を取り付ける場合 鉄骨図面梁伏図で開口部を確認する必要が有ります。 施工途中に於いて、万一階段室開口部の寸法に誤りが有れば手直ししなくては成りませんが少々面倒です。 まず鉄骨業者に連絡して正しい梁伏図を渡し梁の架け替え又は一部切断等をしなくては成りません。 スラブ等を打上げた後で有れば、まず階段室開口部に当たる部分のスラブ等の斫りをしなくては成りません。 私は階段室開口部の寸法を基本的に決めております。 直階段の場合 開口部内々寸法 86cm×280cm 廻り階段の場合 開口部内々寸法 181cm×181cmと決めています。
階段はいつ掛けたら良いのか
階段を掛ける時期には別段決まりは有りませんが、大工工事に於いて階段を掛けられる状態になればすぐに掛ける場合と、大工工事の最後の方で掛ける場合とが有ります。いずれにしても
一長一短が有りますので大工さんと良く相談して階段を掛ける時期を決めれば良いと思います。
早い時期に階段を掛ける場合
階段を保護するために階段を掛けた後に直ぐ養生紙等で養生しますから、当分の間土足で人の昇り降りが出来ます。又品物の上げ下げも楽に出来ますから作業能率は上がると思います。
但し、いくら養生しても養生の隙間から細かい砂などが入り込み階段に傷が付く恐れが有ります。
又品物を運ぶのに階段を利用出来ますので便利ですが品物を当てたり落としたりして階段にキズを付ける恐れが有ります。
階段を掛ける時期が遅い場合
階段にキズが付く恐れは少ないですが、はしご等で昇り降りしなくては成りませんから作業効率が多少落ちます。
又物品の上げ下げに、上と下とに2人要りますから多少の不便を感じる事でしょう。
階段の代わりに傾斜路をもうける場合
階段の代わりに傾斜路をもうける場合は、勾配は1/8以内:表面は粗面としなくては成りません。
その他
上り切り十三段になる階段は、避けた方が良いと思います。何故ならば十三段階段は、絞首台に上る階段数ですから。
施工中階段の養生をする場合、ガムテープを使っては成りません。
接着力が強いから撤去する時に階段を破損する恐れが有ります。
必ず、専用の養生テープを使用する様に致します。
階段の手入れでワックス掛けをする場合、滑りやすいワックスは滑落事故の原因と成りますから、必ずノンスリップタイプの白木用ワックスを使用致します。
住宅の階段に付いて書きます。
○ 階段は建築基準法上避難通路として重要な位置付けをされております。
故に階段は建築基準法上の規定に基づいて施工しなくては成りません。
○ 階段の構造は災害の時のみならず、平常時に於いても起こりうる不慮の災害を防止するためにその幅(幅員)・けあげ(蹴上げ)・踏面(ふみづら)・手すり等に付いて建築基
準法施行令第23条~第27条に詳細な基準が定められております。
○ 住宅の階段は特別な場合を除き、普通木製の階段を掛けます。
以前は大工さんが側板に刻みを入れてそれに段板・けこみ板取り付けて完成させて行きましたが、今では建材業者に階段を発注して工場でプレカットした製品が納入されます。
大工さんはその側板に段板・けこみ板をはめ込み作業を進めて行きます。以前に比べて能率アップになっています。
階段の踏面・けあげの関係に付いて
階段の踏面・けあげの関係は、普通大人の平均歩幅は約60㎝で有るから、それをもとに「踏面+2×けあげ≒60㎝」として法規の規定内の数値で決めると良いです。
住宅の階段の法律の規定
住宅の階段は
階段幅 75㎝以上
けあげ 23㎝以下
踏面 15㎝以上
としなくては成りません。
※ 回り階段の踏面の寸法は踏面の狭い方から30㎝の位置ではかります。
※ 屋外階段の場合は幅員を60㎝とする事が出来ます。
階段には手すりを設置しなくては成りません
手すりは壁面から10㎝以内の出(壁面より見て壁面から手すりの外面までの寸法)で有れば階段の幅員75㎝以内に設置出来ます。
10㎝を超える場合は「階段の幅員75㎝+その10㎝を超える部分の寸法」以上の幅員にしなくては成りません。
階段の手すりの取り付ける場所は、降り方の利き手部に取り付けると良いです。
階段の手すりの高さは踏板段鼻位置から約750㎜、又は腰の高さが最適です。
階段の上段部分の手すりは上がり切ってから水平に300㎜以上のばすとより安全です。
手すり受け金具取り付け部分には必ず補強材(厚12㎜以上のコンパネ等)を入れる様に致します。
階段のタイプ
直階段
曲階段
ストリップ階段
ラセン階段
階段の構成部材
側板
踏み板
けこみ板
幅木
上段框
笠木(袖壁の上部用)
手すりの部材 手すり本体(木製・丸棒・径35・径45等)
親柱・子柱(手すり子)
※ 親柱・子柱を取付ける場合子供の転落を防ぐため、子供の頭が入らない間隔とします。
手すり受金物
曲り自在金物
エンドキャップ
その他の階段の設備
階段での踏み外しを防止するために、ノンスリップを取り付ける又は段鼻に溝を付ける。
夜間の階段の昇降のために足元灯を設置する。
バリアフリーの一環として階段昇降機を設置する。
階段室の開口部
階段室の開口部の広さは設計の時点で確認して於いた方が良いと思います。
木造住宅の場合: モジュール柱芯々90cm・91cm等の場合側板の厚みによってはそのまま取付けると階段の幅員を確保出来ない場合が有ります。柱を欠きこむ等しなくては成りません。
※幅員を確保出来ないと法律違反と成ります。又検査等ある場合には検査は通りません。
※出来れば階段室の列の柱芯々を94cm以上にした方が良いと思います。
鉄骨造住宅の場合で木階段を取り付ける場合 鉄骨図面梁伏図で開口部を確認する必要が有ります。 施工途中に於いて、万一階段室開口部の寸法に誤りが有れば手直ししなくては成りませんが少々面倒です。 まず鉄骨業者に連絡して正しい梁伏図を渡し梁の架け替え又は一部切断等をしなくては成りません。 スラブ等を打上げた後で有れば、まず階段室開口部に当たる部分のスラブ等の斫りをしなくては成りません。 私は階段室開口部の寸法を基本的に決めております。 直階段の場合 開口部内々寸法 86cm×280cm 廻り階段の場合 開口部内々寸法 181cm×181cmと決めています。
階段はいつ掛けたら良いのか
階段を掛ける時期には別段決まりは有りませんが、大工工事に於いて階段を掛けられる状態になればすぐに掛ける場合と、大工工事の最後の方で掛ける場合とが有ります。いずれにしても
一長一短が有りますので大工さんと良く相談して階段を掛ける時期を決めれば良いと思います。
早い時期に階段を掛ける場合
階段を保護するために階段を掛けた後に直ぐ養生紙等で養生しますから、当分の間土足で人の昇り降りが出来ます。又品物の上げ下げも楽に出来ますから作業能率は上がると思います。
但し、いくら養生しても養生の隙間から細かい砂などが入り込み階段に傷が付く恐れが有ります。
又品物を運ぶのに階段を利用出来ますので便利ですが品物を当てたり落としたりして階段にキズを付ける恐れが有ります。
階段を掛ける時期が遅い場合
階段にキズが付く恐れは少ないですが、はしご等で昇り降りしなくては成りませんから作業効率が多少落ちます。
又物品の上げ下げに、上と下とに2人要りますから多少の不便を感じる事でしょう。
階段の代わりに傾斜路をもうける場合
階段の代わりに傾斜路をもうける場合は、勾配は1/8以内:表面は粗面としなくては成りません。
その他
上り切り十三段になる階段は、避けた方が良いと思います。何故ならば十三段階段は、絞首台に上る階段数ですから。
施工中階段の養生をする場合、ガムテープを使っては成りません。
接着力が強いから撤去する時に階段を破損する恐れが有ります。
必ず、専用の養生テープを使用する様に致します。
階段の手入れでワックス掛けをする場合、滑りやすいワックスは滑落事故の原因と成りますから、必ずノンスリップタイプの白木用ワックスを使用致します。
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